どういうキーワードが需要があるのか毎日コツコツデータを蓄積中です。
月間検索ボリュームを調べるのに aramakijake.jp というツールを使用しています。
しかし、「この数字本当にあってるの?」と思う場面にしばしば出くわすため、どういう方法で月間検索ボリュームを算出しているのか調べてきました。
aramakijake.jpは1か月ごとにデータベースを更新しているらしい
結論から言うと、何のデータをもとに検索ボリュームを推定しているのかは不明なままなのですが、1か月単位でデータベースを更新しているっぽいことは分かりました。
たとえば、2019年10月26日にaramakijake.jpを使って検索ボリュームを調べたとします。
このとき、2019年9月30日までのデータを集計したものが、10月上旬にデータベースに登録され、そのデータを見ていることになります。
「リアルタイムでaramakijake.jpとGoogleキーワードプランナーが連携している」というようなシステムではないということです。
根拠になるのがこちら。
株式会社ディーボ(札幌市、代表取締役社長:藤沢 竜志、以下:ディーボ)は、検索数チェックツール「aramakijake.jp 検索数予測ツール」で確認できるキーワード検索数とアクセス予測数のデータを約6万件追加登録いたしました。
(中略)
2009年12月1日~2009年12月31日にaramakijake.jp 検索数予測ツールを利用して、キーワード検索数、アクセス予測数を表示できなかったキーワードを中心にデータを追加登録し、公開いたしました。今回のデータ拡充は、aramakijake.jp公開後12回目となります。
CNET JAPANで見つけたaramakijake.jpのプレスリリース(2010年1月7日)
https://japan.cnet.com/release/10443866/
株式会社ディーボ(札幌市、代表取締役社長:藤沢 竜志、以下:ディーボ)は、検索数予測ツール「aramakijake.jp」で確認できるキーワード検索数とアクセス予測数のデータを約21,000件追加登録いたしました。
(中略)
2011年6月1日~2011年6月30日にaramakijake.jp 検索数予測ツールを利用して、キーワード検索数、アクセス予測数を表示できなかったキーワードを中心にデータを追加登録し、公開いたしました。今回のデータ拡充は、aramakijake.jp公開後30回目となります。
ZDNET Japanでみつけたaramakijake.jpのプレスリリース(2011年7月4日)
https://japan.zdnet.com/release/30005135/
aramakijake.jpで検索をすると、ときどき「データが見つかりませんでした」と表示されます。
aramakijake.jpでみんなが検索ボリュームを調べたがっているけど「データが見つかりませんでした」となってしまった単語を1か月ごとに取りまとめて手動でデータベースを更新しているようです。
- 2010年1月7日に12回目のデータ追加
- 2011年7月4日に30回目のデータ追加
というペースなので、この時期はきっちり毎月1回のペースでデータ追加が行われていたことが分かります。
最近ではプレスリリースを発表していないようですが、今も同様のペースで作業をしていると思われます。
新語以外は?
プレスリリースを元に考えると、毎月2万語~6万語程度の新語をaramakijake.jpのデーターベースに登録しているようです。
aramakijake.jpのサービスリリースから約10年、毎月そのペースで新語を登録しているとすると、現在aramakijake.jpで検索ボリュームを調べられるワードは500万語程度と推測できます。
- サービス開始時にデータベースにどれくらいのワードが登録されていたのか
- 今でも毎月2万語~6万語ペースで新語を登録中なのか
が不明なので、500万語というのはあくまでも予測です。
とりあえず膨大な数のフレーズがデータベースにあるということです。
これらの検索語を毎月毎月アップデートしていくと恐ろしくコストがかかるはずなので、需要の高い語(aramakijake.jpでよく検索される語)は定期的にデータを更新して、需要の少ない語(aramakijake.jp上であまり検索されない語)はたまにしか更新をしないのではないかと思われます。
aramakijake.jpの数字は実数値ではなく推定値
aramakijake.jpではGoogleとYahooの月間検索ボリュームを調べられます。
このとき気になるのが、画面上に「月間推定検索数」と書かれている点。
「推定」ということなので、実数ではなく、何かのデータを元にして計算した予測値だということが分かります。
たとえば、aramakijake.jp上で1か月間に以下のワードがこの回数だけチェックされたとします。
- 巨人: 100回
- 阪神: 90回
- 広島: 50回
このとき、aramakijake.jpの中の人(株式会社ディーボの社員)が、たとえばGoogleキーワードプランナーを使って「巨人」の月間検索数の実数値が60万回だったことを調べたとします。
すると、aramakijake.jp内での検索回数を元に
- 「阪神」は「巨人」の90%にあたる54万回
- 「広島」は「巨人」の50%にあたる30万回
Googleで検索されていると推定できます。
ここまで単純ではないと思いますが、一部のキーワードだけ実数値を取ってきて、残りは統計的手法で推定値を計算しているというのは妥当な線だと思います。
また、aramakijake.jpを利用するのはSEOに興味がある人たちなので、一般人とは検索傾向が異なる可能性があります。
そのため、aramakijake.jpで各検索語がチェックされた回数を元に推定値を計算していると仮定した場合、aramakijake.jp上ではよく検索されるけどGoogleではそれ程でもない単語は推定値が多めに見積もられる可能性があります。
まとめ
残念ながら、実数値をどこから持ってきているのかは結局のところ不明なままです。
しかし、Googleの検索数を予測するんだからGoogleが出してきたデータが元になっているはず。
aramakijake.jpを運営する株式会社ディーボがGoogleと直接業務提携しているか、1ユーザーとしてGoogleキーワードプランナーのようなツールからデータを取り出しているといったところでしょう。
とりあえずの確定情報としては、aramakijake.jpはあらゆる単語に対応しているわけではなく、運営会社の株式会社ディーボがデーターベースに登録した単語しか検索できない。
そのため、「データが見つかりませんでした」となるものは、Googleでの検索数が0なわけではなく、単にaramakijake.jpにまだ登録されていない単語だというだけ。
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