Happy Luna New Year、春節(旧正月)の仕組み
Happy Luna New Year、春節(旧正月)の仕組み
Happy Lunar New Year!
おめでとうございます🥳#旧正月 pic.twitter.com/6X1Elc8TSz— カフェトーク┃Cafetalk.com (@CafeTalk_jp) January 25, 2020
2020年1月25日は春節(旧正月)。
中国人にとっては今日がお正月です。
台湾やベトナムなど周辺国でも今日が新年という国は多いです。
なぜこんな中途半端な時期に正月?
春節を何となくは知っているけど、いまいち仕組みを分っていない人のために、その仕組みを解説します。
春節は何月何日?
今年(2020年)の春節は1月25日(土)です。
去年と来年の日付も見てみると、
- 2019年: 2月5日(火)
- 2020年: 1月25日(土)
- 2021年: 2月12日(金)
毎年日付がずれています。
しかも、結構ふり幅が大きい。
◯月の◯週目の◯曜日のようなシステムではなさそうです。
そして、毎年○日ずつ後ろにずれるのような規則性もない?
前にずれたり、後ろにずれたり、なぞです。
いったい誰がどうやって春節の日付を決めているのでしょう?
春節、なぜ毎年日付が違う?
春節はなぜ毎年日付がバラバラなのでしょうか?
ヒントは「Happy Luna New Year」というフレーズに隠されています。
「Happy New Year」の中に「Luna」という単語が混ざっていますね。
「Luna」というのは「月」のこと。
旧正月の名の通り、この習慣は旧暦(太陰暦)に基づいています。
太陰暦というのは月の満ち欠けを元に1ヶ月や1年をカウントします。
月がまん丸になる日のことを「満月」と呼びます。
逆に、月が出ない日のことを「新月」と呼びます。
太陰暦では、「新月」の日が1日(ついたち)、「満月」の日が15日になります。
1ヶ月は29.5日周期。
また次の「新月」がきたら翌月の1日からカウントが始まります。
そう、月が出ない日「新月」を基準に1ヶ月が始まるのが旧暦。
1年で最初の月が出ない日が「新年」であり「春節」です。
月の動きを基準にしているので毎年日付がずれることになります。
旧暦は1年が354日
月は29.5日周期で満ち欠けをします。
そのため、旧暦では1年が354日。
(29.5日 × 12カ月 = 354日)
太陽暦では1年は365日。
11日間の日数差があります。
旧暦の方が11日短いので、春節は太陽暦換算だと毎年11日ずつ前倒しになります。
しかし、11日ずつ前倒しを続けると、どんどんと季節がずれます。
16年後には真夏に春節(旧正月)みたいな状態に。
これを防ぐために閏月(うるうづき)というものがあります。
約3年に1回のペースで、1年が13カ月の年を作ることで季節感を調整します。
閏月がある年は1年が383~384日。
(29.5日 × 13カ月 = 383.5日)
閏月があった年の翌年だけ春節が18~19日うしろにずれます。
閏月という謎システム
みなさん閏年(うるうどし)というのはご存知だと思います。
基本は1年が365日だけど、4年に1回、1年が366日の年を作って調整するやつです。
旧暦の閏月(うるうづき)も似たようなシステムなんですが、19年の間に7回、1年が13ヶ月の年を作るというちょっと分かりにくいシステムに。
約3年に1回なんですが、ぴったり3年周期ではないんですよねー。
そして、1年が13カ月ということは、「12月」の次に「13月」がくると思いがちなんですが、実はそうじゃないんですよ。
3月と4月の間に「3月パート2」がきたり、5月と6月の間に「5月パート2」がくるというような謎システムになっています。
なぜこんな複雑な仕組みになるかというと、ひとえに季節感の調整のため。
たとえば、「春分の日」は昼と夜の長さが同じになります。
旧暦では2月に「春分の日」がやってきます。
しかし、1年が12カ月(354日)周期だと日付が少しずつ前倒しになってしまいます。
すると、2月が終わったけどまだ「春分の日」が来ていないという状況が起こります。
すると、2月をおかわりして「閏2月(うるう・にがつ)」というのを作って、ちゃんと2月に「春分の日」がくるように調整するんですね。
いわゆる「2月パート2」を2月と3月の間に設定するわけです。
太陽の動きを観察しながら24節気の春分・秋分・夏至・冬至・大暑・大寒……などにずれが生じたらその都度「閏月」を挟みます。
だから初心者には計算できない複雑な仕組みに。
まとめ
「あけましておめでとうございます」は英語で
「Happy Chinese New Year」または
「Happy Luna New Year」という。
太陰暦は月の満ち欠けで1か月を数える。
だから、1月1日は必ず「新月」(月の出ない日)になる。
旧暦の1ヶ月は29.5日周期、1年は354日。
翌年の春節は11日間前に、もしくは18.5日間後ろにずれる。
とりあえず「春節=新月」というのだけ覚えておけば、人に自慢できるよ。
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