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ラグビー日本代表、外国人ばっかりじゃない?ラグビー代表システムの謎

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ラグビーワールドカップ2019

始まりましたねラグビーワールドカップ2019。

9月20日の開幕戦、日本 vs ロシアは 30 vs 10 のスコアで無事に日本が勝利しました。

勝戦は11月2日。

ラグビー日本代表の外国人比率

ラグビーワールドカップ2019の日本代表に登録されている選手の数は31人。
そのうち15人が外国人選手です。
約半分、ぎり日本人の方が多いですね。

2019W杯の開幕戦、スターティングメンバ―は以下の通り。

稲垣啓太
堀江翔太
姫野和樹
流大
田村優
中村亮
松島幸太朗

バル・アサエリ愛(帰化日本国籍取得済)
リーチ・マイケル(帰化日本国籍取得済)
ラファエレ・ティモシー(帰化日本国籍取得済)
レメキ・ロマノラバ(帰化日本国籍取得済)

ウィリアム・トゥポウ
ジェームス・ムーア
ピーター・ラブスカフニ
ビンピー・ファンデルバルト

プレー中の見た目でいうと、日本人7名、外国人8名。
過半数が外国人の選手に見えます。

帰化選手を含め国籍でいうと、日本人11名、外国人4名。
日本人選手に助っ人外国人が数名加わっているような感じです

なぜ外国人が日本代表に選ばれるの?

ラグビーは国籍に関係なく国の代表になることができる珍しいスポーツです。

ただし、誰でも代表になれるわけではなく、その国の代表に入るためには一定の条件があります。

  • 本人がその国で生まれた
  • 両親・祖父母のうち1人以上がその国で生まれた
  • 本人がその国に3年以上住んでいる
    (2020年12月31日からは5年以上に改定される)

上記のうち1つでも満たしていればその国の代表になることができます。

日本の場合は、高校生の頃に留学生としてやってきてそのまま定着、「本人がその国に3年以上住んでいる」という条件を満たしての日本代表入りというのが多いです。

ラグビーはイギリス起源

ラグビーはイギリス発祥のスポーツ、1823年に始まりました。

サッカーの試合中、ある生徒がボールを持ったまま走り出しました。
その試合が行われていたのが「ラグビー高校」。
そう、ラグビーというのはイギリスのラグビーという町にある高校の名前に由来します。

その後、手の使用もOKなサッカーという大雑把なくくりのスポーツとして徐々に普及していきます。
大会の管理などもサッカー協会が行っていました。

その後、約50年かけてルールが整備され、名前もラグビーになり、サッカー協会から独立したラグビー協会が作られます。

国籍無視はイギリス植民地支配の名残

1800年代後半、イギリスは世界中に植民地を作り本国からイギリス人を移住させていました。

そして、イギリス人の両親が南アフリカやオーストラリアに移住して子供を産み、その子供が成長してまたイギリスに帰ってきて生活するようなケースはよくありました。

その場合に、外国で生まれて現在イギリスに住んでいる人は結局何人なんだ?という話になり、彼らはラグビーのイギリス代表に入る資格があるのかどうかでもめます。

そして、

  • 原則は「生まれた場所」の代表に入る。
  • しかし、2年以上イギリスに住んでいたらイギリス代表になれる。

というルールが生まれました。

この名残で、現在も「出身地 + ◯年以上居住」で資格ありという代表システムができあがりました。

代表国は1つしか選べない

わりと緩い代表資格の規定ですが、ころころと国替えをすることはできません。
実は、一度その国の代表になると原則として他の国の代表にはなれません。

サモアやトンガ出身の選手が日本代表になった場合は、たとえサモアやトンガの本国から声がかかったとしても、もう本国の代表にはなれないのです。

そういうわけで、海外出身の日本代表選手たちはそれなりの覚悟を持って日本代表のユニフォームに袖を通しています。
帰化して日本国籍を取得している選手も大勢います。

それを聞くとちょっと応援したくなってきますね。