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ビールはなぜ水よりもたくさん飲めるのか?

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夏の暑い日には、冷たいビールが最高に美味しく感じます。ビール好きなら、大ジョッキを何杯も飲むこともあるでしょう。しかし、水やジュースなら、そんなにたくさん飲めないという人も多いのではないでしょうか。ビールの大半は水分できているのに、なぜ水よりもたくさん飲めるのでしょうか?その理由を科学的に探ってみましょう。

水は胃で吸収されない?

よく言われているビールがたくさん飲める理由の一つに、「水は胃で吸収されず、腸でしか吸収されない。一方でアルコールは胃でも吸収される。だからビールはたくさん飲める」というものがあります。しかし、これは正しいのでしょうか?

実は、水は胃で吸収されることもあります。胃の中には、水分を含む食べ物や飲み物が入ってきますが、それらは胃酸によって消化されます。その過程で、水分は胃の壁から血液に移行することがあります。ただし、胃の中には食べ物や飲み物の他にも、胃酸や消化液などがありますので、水分がすべて吸収されるわけではありません。胃の中には常に一定量の水分が残っています。

一方、アルコールは胃で吸収されるというのは事実です。しかし、胃で吸収されるアルコールの割合はせいぜい5~10%程度で、残りは小腸で吸収されます。つまり、胃で吸収されるアルコールの量はごくわずかで、ビールの大半は水分であることを考えると、その影響はほとんどないといえます。ですから、水は胃で吸収されないからビールはたくさん飲めるという説は、根拠が弱いといえます。

ガストリンとケルシトリンの働き

では、ビールが水よりもたくさん飲めるのは、どのようなメカニズムによるのでしょうか?その答えの一つに、胃から分泌されるホルモン「ガストリン」の存在が挙げられます。

ガストリンは、胃の出口近くにあるG細胞という細胞から分泌されるホルモンで、胃の運動や胃酸の分泌を促進する働きがあります。ガストリンには、胃の入り口近くの部分の運動を抑制し、出口近くの部分の運動を促進させる働きもあります。
ビールにはガストリンの分泌を促進させる効果があることが明らかになっていて、これにより、胃の中身を調の方へ押し出す効果が高まるということです。

また、ビールに含まれているケルシトリンという成分には利尿作用があります。アルコールの利尿作用と併せて、トイレに行きたくなる頻度が高くなります。トイレに行って排泄する頻度も水に比べると高いことと、胃に溜まりにくいという状況も合わさって、ビールはたくさん飲めてしまうのです。

ビールとギネスブックの関係

ビールは、水よりもたくさん飲める理由が科学的に説明できることがわかりました。ビールは、おいしいだけでなく、おもしろい話題も提供してくれます。例えば、様々な事柄の世界一が記載されたギネスブックは、ビール会社が作っていたのはご存じでしたか?

ギネスブックは、ギネスビールの代表取締役であったビーバー氏が発案したものです。ビーバー氏は、仲間と狩りに行った際、「世界一速い鳥はヨーロッパムナグロとライチョウ、どちらだろう」という議論になりました。狩りが終わって酒場へ行ってからも、ビールを片手にこの話題で盛り上がったそうです。その時、ビーバー氏は様々な世界一を集めた本があれば話題になるのではないかと考え、ギネスブックの発刊に至りました。

お酒を飲んで気分が上がっている時こそ、おもしろいアイデアが生まれるのかもしれませんね。ビールは、私たちに楽しみや知識を与えてくれる素晴らしい飲み物です。しかし、飲み過ぎは健康や安全に悪影響を及ぼしますので、適量を守って楽しみましょう。ビールを飲むときは、水分補給や食事も忘れずに行いましょう。そして、飲酒運転は絶対にしないでください。ビールを飲むなら、責任を持って飲みましょう。

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