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ペットの遺骨が真珠に。真珠葬はお値段45万円

ペットの遺骨が真珠に

ウービィー株式会社(WBE)が提供する真珠葬のサービス「虹の守珠」
ペットの遺骨を預けると1年ほどかけて真珠にしてくれます。

サービスを思いついたのはウービィーという東京の会社ですが、真珠を作ってくれるのは長崎の真珠養殖業「多賀真珠」さんです。

長崎県五島市奈留島(なるしま)の海で育まれ、亡くなった愛犬が真珠になって帰ってきます。
奈留島といえば五島列島の1つですね。

2018年11月にサービスを開始。
最近、第1号の真珠の生成に成功したことがニュースになりました。

現在は、全国の38人の飼い主から計44匹の犬や猫の遺骨を預かっているそうです。

真珠葬の仕組み

遺骨を樹脂でコーティングして真珠の核を作ります。

この核を真珠貝(アコヤガイ)の中に入れます。

海の中で1年ほど育てると核の周りが真珠層でコーティングされ真珠のできあがり。

遺骨を樹脂でコーティングするときに小型のICチップも一緒に入れることで、個体の識別ができるようになっています。
他のワンちゃんの遺骨でできた真珠と取り違える心配はなし。

第1号の顧客は遺骨10個を預け、6個が10ミリ前後の真珠になったそうです。
自然の力を借りるものなので成功率は100%ではないみたいですね。

真珠葬の詳細

真珠葬の費用は45万円(税別)です。
20万円を前払いで。
真珠の受け取り後に残りの25万円を支払う仕組み。

アコヤガイの育成の関係でチャンスは夏と秋の年2回だけ。
各回50名ずつの受付。

それ以外の時期に申し込むと養殖開始のタイミングまでは待ち時間となります。

真珠葬の公式サイトに問合せ先があります。

2020年〈真珠葬〉のご案内
https://shinjusou.jp/shinjusou/

真珠ができる仕組み

貝殻ができる仕組み

貝は軟体動物。
骨がありません。

その代わりに、貝は貝殻で身体を覆い身を守っています。
この貝殻はどこから見つけてくるのかというと、貝が自分で作っています。

貝の本体の白くてぶよぶよしたやつ、人間目線でいうと食べるところ(身の部分)は表面が外套膜という膜で覆われています。

この外套膜から炭酸カルシウム(CaCO3)という成分を分泌していて、これが積み重なって分厚くなったものが貝殻です。
だから、貝の成長に合わせて貝殻も大きくなります。

ちなみに、黒板に文字を書く白いチョーク、あれの主成分も貝殻と同じ炭酸カルシウムです。

真珠ができる仕組み

実は、真珠も貝殻と同じく炭酸カルシウムでできています。

貝の中に砂・小石・虫などの異物が入り込むことがあります。
この時、これらの異物が体表面を傷つけて外套膜ごと体内に入ると真珠になります。

体の表面にあるべき外套膜は、異物と共に一部が切り取られて体内に入り込んでからも炭酸カルシウムを分泌し続けます。
そして、分泌した炭酸カルシウムは異物を核にしてまとわりつきます。
これが時間をかけて積み重ねられると異物の周りに炭酸カルシウムの層が何重にも折り重なり真珠となります。

真珠にほんのり虹色の光沢が生まれるのは、炭酸カルシウム以外の不純物を微妙に含んでいるから。

ちなみに、天然の真珠ができるのは1万分の1の確率といわれています。

養殖の真珠の場合は、人工的に核(異物)と外套膜を真珠貝の中に埋め込むことで真珠を作っています。
一般的に核には丸く削った貝殻を使用します。

ペットの真珠葬の場合は、遺骨は丸く加工せずに核として使うようです。
そのため、その周りを真珠の成分が覆うので、完成した真珠はまん丸にはならないようです。

まとめ

ペットは家族。
ペットロスという言葉もありますね。

愛犬や愛猫が生きた証を何らかの形で残したいという人には、真珠葬はいいサービスなんじゃないでしょうか。

45万円は高いけど出せなくはないといういい線をついていますね。
受付数に制限もあるので安売りして申し込みが殺到しても困りますし。

貝の表面にフジツボなどがつくとプランクトン(餌)の取り合いになってうまく育たない。
そのため、定期的に貝の表面を掃除したりするらしい。
自然の力を使って1年も手間暇かけてくれるので、これくらいの価格がするのも仕方ないのかなという感じです。

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