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前回の調査では新着エントリー855記事の文字数を検証。
2,000文字以上5,000文字未満の記事が新着エントリーの半数を占めていることが判明しました。
でもこれって、
「その文字数の記事を書く人がそもそも多いんじゃないの?
そのクラスの母集団が多いなら、そこからの新着エントリーが比例して増えるのは当たり前じゃん。」
ってことになってきます。
そこで、実際のところ、みんなが何文字くらいの記事を書いているのかを調査しました。
結果としては、1,000~2,999文字クラスの記事を書いている人が多かったです。
詳しくは続きをどうぞ。
新着エントリーを狙うときにおすすめの文字数についても解説しています。
調査方法
インターネット上のありとあらゆるページからランダムにサンプルを抽出して文字数をカウントするのが望ましい。
だけど、それは難しい。
そこで「はてなブログ」に限定して調査を行いました。
調査日: 2019/7/30
調査対象: はてなブログ グループ から抽出した659記事
はてなブログのグループページをたどって行くと「公式グループ」というものがあります。
この「公式グループ」のページに行くと
以下の画像のように記事の一覧が現れます。
これはブックマーク数やPV数に関係なく、そのグループの新着記事が表示されます。
まずは、85個ある「公式グループ」から10記事ずつを取り出します。
そして、合計850個の記事の中から重複したものを除くと659記事になりました。
(1つのブログで3つまで公式グループに登録できるので重複が発生する)
これら659記事にいて文字数をカウントしました。
音楽・映画:
音楽、映画、邦楽、洋画、洋楽、邦画
芸能・アイドル:
アイドル、芸能人、テレビ、お笑い、ミュージシャン
スポーツ:
サッカー、その他、野球、バスケ、ゴルフ、テニス、格闘技、バレー
ゲーム:
うごメモはてなグループ、タイトル、その他、Flipnote Hatena Group、テーブルゲーム、機種、メーカー、どうぶつの森
アニメ・マンガ:
アニメ、マンガ、声優、同人誌、ボーイズラブ
趣味:
旅行、読書、写真・カメラ、その他、ペット、イラスト、ハンドメイド、自動車、バイク、自転車、ガーデニング、植物、鉄道
コンピュータ・IT:
プログラミング、インターネット、テクノロジー、ガジェット、デザイン、Windows開発者、はてな
グルメ:
食べ物、料理、お酒、レストラン、スイーツ、レシピ、飲み物、お弁当、メシコレ
ファッション:
美容、ファッション、コスメ、レディースファッション、メンズファッション
生活:
ライフスタイル、健康、育児・子育て、その他、家族、インテリア
学問・教養:
知識、社会、その他、歴史
地域別:
地域、スポット、ショップ、イベント
日記・その他:
雑談、その他、年代、ネタ、属性
文字数分布グラフ
はてなブロググループから取り出した659記事について文字数をカウント。
1,000文字単位で区切って分布を確認しました。
横軸は文字数
0: 0~999文字
1: 1,000~1,999文字
2: 2,000~2,999文字
(中略)
19: 19,000~19,999文字
20: 20,000文字以上
縦軸は区分ごとの記事の数
はてなブログ全体 文字数分布の傾向
1,000~1,999文字のクラスが最も多く、659記事のうち250記事がここに属しています。
次いで、2,000~2,999文字のクラスが188記事。
この2つのクラスだけで433記事となり、今回調査した659記事の66パーセントを占めます。
これにより、はてなブロガーの多くが1,000~2,999文字の記事を執筆していることが分かりました。
新着エントリー 文字数分布の傾向
ここで前回の調査を振り返ってみましょう。
はてなブックマークの新着エントリーに登場した855記事を検証した結果、
2,000~4,999文字の記事が新着エントリーには多いことが分かりました。
はてなブログ全体から抽出した659記事の文字数分布グラフと
新着エントリーした855記事のグラフでは形が異なることにお気づきでしょう。
「はてなブログ全体」と「新着エントリー」の比較グラフ
比較を見やすくするために縦軸をパーセント表示に変換したのが下記のグラフです。
左が今回の調査結果(はてなブログ全体からサンプリング集計)
右が前回の調査結果(はてなブックマークに新着エントリーしたものだけを集計)
はてなブログから抽出した659記事のうち、37.9%(250記事)が1000~1,999文字でした。
しかし、新着エントリー855記事のうち1000~1,999文字の記事は新着エントリー全体の10.5%(90記事)だけ。
1000~1,999文字の記事は
多くの人に書かれている割には新着エントリー入りをしていません。
「はてなブログ全体」と「新着エントリー」の比較表
グラフだと傾向はつかめるものの細かい数値が読みづらい。
そこで表も載せておきます。
はてなブログからサンプリング (659記事)
|
新着エントリー (855記事)
|
2000文字クラスを見ると
はてなブログ全体: 28.5%
新着エントリー: 17.8%
と割合が下がっています。
新着エントリーのグラフだけを見ると
2,000文字クラスは新着に入りやすいように見えます。
しかし、これは2,000文字クラスの記事がそもそも多いせいだと分かります。
また、4,000文字クラスの記事を見ると
はてなブログ全体では5.5%しか存在しません。
しかし、新着エントリーを見ると16.8%がこのクラスで占められています。
つまり、4,000文字書くと新着エントリー入りしやすいと考えられます。
上記の表で左(はてなブログ全体)よりも
右(新着エントリー)の方がパーセントの数字が増えているものがあります。
これらは、その文字数の記事は母数のわりに新着エントリーがしやすいといえます。
つまり、ボーダーは3,000文字以上。
新着エントリーを狙うときは、この文字数を目安に記事を書きましょう。
疑似相関
前回の記事について疑似相関じゃないかと指摘してくれた人がいたのでちょっとだけ説明します。
これはあり得ます。
たとえば
世の中には以下の2種類の人がいると仮定します。
3,000文字書く人
人に読まれることを意識している
Twitterでブログの宣伝をする
1,000文字書く人
日記的な使い方
Twitterで宣伝しない
統計的に見ると3,000文字の記事が「はてなブックマーク」の新着エントリー入りしている。
でも、文字数が直接的な原因ではなく、Twitterで宣伝するかどうかの方が重要である可能性も。
ただし、グラフからはその情報を読み取ることはできない。
上記はあくまでタトエバの話です。
統計上はそう見えるけど、裏には別の因子が隠れているかもしれない。
そういう可能性もあるよってことを頭の片隅に入れておきましょう。
考察
「あいうえおかきくけこ・・・」と3,000文字打ち込んで水増ししても新着エントリー入りはしないし、PVも伸びない。
それは誰でも理解できると思います。
つまり、文字数だけが条件ではないということです。
でも、検証結果では文字数が多い方が有利なように見えます。
なぜ文字数が多いと新着エントリーしやすいのでしょうか?
文字数が多い記事は質が高い?
「ラーメン食べた。おいしかった。」
これで15文字です。
小学生の作文みたいですね。
「魚介系の出汁の香りが口いっぱいに広がる。濃厚だがくどさは無く癖になる味わい。スープに負けない太麺はコシがあり食べ応え十分。」
これで62文字。
「どうおいしかったのか?」を具体的に描写していくと必然的に文字数は増えます。
また、味だけでなく、店名、お店の雰囲気、値段、混み具合などなど情報を追加するほど当然ながら文字数も増えます。
逆に考えれば、文字数が多い記事は描写が具体的で情報量が多い記事だと言えるでしょう。
つまり、文字数=情報量=記事のクオリティです。
内容の薄い記事よりは、濃い記事の方がもちろんブックマークはされやすいです。
「文字数が多い」から新着エントリーするのではなく、
「文字数が多い記事はクオリティが高くなる傾向にある」から新着エントリーする。
そう考えれば納得できるのではないでしょうか。
長文を書くときだけする行動は?
長文を書くときは短文を書くときにはない工夫をしていませんか?
たとえば、見出しをつけたり、画像を複数入れてみたり、目次をつけてみたり。
新着エントリー入りの厳密な条件は未解明です。
もしかすると、
見出し(h2タグ、h3タグなど)が2つ以上ある方が有利、
画像が2枚以上ある方が有利、
このような隠し設定が存在するかもしれません。
文字数を多く書くときにしがちなそれらの行動が、副次的に何かの条件を満たしやすくなっている可能性があります。
母集団としては5.5%しかない4,000文字の記事が
新着エントリーの中では16.8%を占めているわけですから。
そこには何か理由があると考えるのが自然でしょう。
まとめ
はてなブログでは1,000~1,999文字の記事を書いている人が多い。
でも、その文字数の記事で「はてなブックマーク」の新着エントリー入りしているものは少ない。
ブログ記事自体の数と、新着エントリーした数を比較すると
3,000文字以上の記事を書くのがおすすめ。
文章を書くのが得意な人4,000文字以上を目指そう。
- 3,000文字(10.3% → 16.0%)
- 4,000文字(5.5% → 16.8%) (記事が存在する割合 → 新着エントリーの中での割合)
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